薬剤師として働く蓮見氏

蓮見氏は45歳の男性です。東京都出身で、都内の有名高校を卒業後に薬剤師の道を目指して私立大学の薬学部に入学しました。現在は、東京都内にある調剤薬局で働いています。
収入も十分にあり、仕事も充実している蓮見氏ですが目下の悩みは、将来のことです。20代の頃にはそれなりに交際相手もいましたが、働き始めてからは仕事中心の生活でここ数年は女性と食事に行くこともありません。40代を過ぎたころからお腹も出始めて、このままでは結婚できないのではないかと焦っているようです。そのこともあり、また運動不足解消のためにも最近ウォーキングをはじめました。そんな真面目で素直な一面もあることから、実は彼に好意を寄せている女性もいるのですが、鈍感なところもあるので本人は気づいていないようです。
蓮見氏の趣味は読書です。学生の頃から本の虫で、休みの日であれば一日に4冊を一気に読んでしまうこともあります。本屋さんや図書館に行けば一日中そこにいられるほどです。特に好きなのはサスペンスやミステリー小説です。好きが高じて自分でも小説を書いていますが、恥ずかしがり屋の性格なので誰にも見せたことはありません。トリックを考えることが大好きで、初めて訪れる場所では必ず自作小説の舞台になるかどうかを真剣に考えてしまいます。最近は電子書籍も流行していますが、彼は根っからの文庫派なので自室には本が溢れかえっています。実家に両親と蓮見氏の3人で暮らしているため、本が増えすぎて少し手狭になってきたので、書斎があるマンションを購入するかどうか悩んでいます。
蓮見氏が薬剤師を目指したきっかけは、中学校在学中に病気になってしまったことでした。本来であれば勉学に励み友人たちとの楽しい思い出を作れたはずの中学生活のほとんどを彼は病院で過ごさなければなりませんでした。なぜ自分は他の人たちと同じように学生生活を送れないのかと、周囲を恨めしく思うこともありました。そんなとき彼を励ましてくれたのが薬剤師の男性だったのです。病気により自暴自棄になりかけていた彼に男性はある言葉を贈りました。それは敬天愛人でした。かの西郷隆盛も敬天愛人という言葉を好んで使っていたと伝えられています。敬天は、天をおそれ敬うこと、愛人は人を深く愛することを意味しています。男性は、敬天愛人という言葉のように自分の置かれた状況を含むすべてに感謝し、周りの人々を愛しなさいと教えてくれました。以来彼は敬天愛人という言葉を胸に感謝の気持ちを忘れず周囲の人々に優しく接しています。
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